コロナ禍によりタイミングを逃しておりましたが、2020年02月02日に演出家・俳優・教育者の臼杵遥志(うすきようじ)さん(ヨハクノート)と結婚しました。今後も木村恵美子名義で活動して参りますので変わらずどうぞよろしくお願いいたします。
写真は保坂萌さんに撮影していただきました!!写真撮ってから発表しようと思っていたら撮影がコロナ禍で流れましてね……。やっと撮れました。保坂さんのメイク付きプランはこういうオーダーにもバッチリ対応してくださいましたので宣材以外にもおすすめです!!
出会いはアマヤドリ
臼杵氏とは2013年のアマヤドリ雨天決行vol.1から吉祥寺公演までの3公演の演出助手を一緒にやったのがきっかけで出会いまして、公演終了後、アマヤドリ劇団員の一年に渡る全力プッシュのもと、2014年10月よりお付き合いをしておりました(しかしあくまでも”劇団員の”全力プッシュで、アマヤドリ主宰の広田さんは我々が付き合い出してから知ることとなりましたが……)。そう、アマヤドリという存在が無ければありえなかった完全なるアマヤドリ婚……。公演期間中の当人たちは「姉弟みたいだね」な感じで仲良しだったんですが、周りから見るとあからさまに両想いだったらしいんですね。楽しかったでしょうね、周りの人たち……。そんなわけで、それだけじゃなく感謝したいことは他にも本当に色々あるんですが、「アマヤドリに入ったことで人生が好転した度No.1」の称号を自称していきたい次第な自分です。
ちなみに一番最初に我々の可能性に気づいたのは出演者の一色洋平さんだった、と思います。楽屋で「えみちー、ようじのことはどう思ってるんだい?」って囁かれたのは一生忘れられないでしょう。(当時は弟みたいにしか思ってなかったので、そう答えましたが(笑))
出会ってすぐ。木村21歳の誕生日↓
【雨天決行】今日は演助、木村さんのお誕生日でした。私はケーキを持って登場という責任重大な役を仰せつかって、結果出トチリするという体たらくでしたが、喜んでいただけたようで何よりでございます。 pic.twitter.com/pi3j4azQ8N
— 臼杵遥志(Youji Usuki) (@youji_usuki) June 15, 2013
結婚はしたかったんですが……。
実は私、これは臼杵氏にも言ってなかったんですが、もともと恋愛願望は薄いのに結婚願望が強いタイプでした。理由はちょっとよくわからないですが、なんか昔からそうでした。契約を交わして運命共同体を維持していくことに興味があったんだと思います。
だがしかし、正直恋愛は面倒だったんで、最悪お見合いだな~って思っていました。幼少期から良くも悪くも変人で、ぼーっとした外見に気難しい内面で正直ギャップもひどく、さらには興味が独特で小学校の頃から真に話の合う友人はごく少数(交友関係が広いのと情に厚いタイプなので仲良くさせてもらってる友人の数は多かったんですが!!!)まあ、外見とか浅いところでモテる時期も一時期あったりはしたんですが、誰かの一番になれそうもないし、恋愛っていうのは厳しいな~って本当の本当に数少なかった恋愛経験で思っていました。が、臼杵氏に出会い、アマヤドリ劇団員に「こいつら付き合えばいいじゃん!」と見出されるという、人生何があるかわからないものですね。ちなみに出会った当初から臼杵氏とは”話題”が合う訳じゃないのに不思議と”話”が合いますね(彼は音楽好き、私は生物好きとか、興味が全然違うのです)。好奇心強い同士、万歳。
私の理屈っぽさについていけて(自分が人見知りで口下手なのも込みですが……)かつ、波長が合い、なおかつ温厚なタイプの同世代の人ってそれまでの人生でも、今でもそんなに出会わなかったので、臼杵氏は私にとってかなり貴重です。なんだったら”語る”という部分では臼杵氏のほうが上手。いやー、恋愛関係なく人生の特にその時点においては本当に本当にありがたい出会いだったんです。劇団員が一年プッシュした、と書きましたが、渋っていたのは多分私の方だったと思います。臼杵氏の存在が大事過ぎたので、わかれてしまうかもしれない恋人になんかしたくなかったんですよね。でも、最終的には、彼が誰かの恋人になっちゃうのが嫌だなーっと思ってるのに気づいて、やっと重い腰を上げたというか、なんというか。
臼杵氏のすきなとこ
臼杵氏の事は大変信頼しています。それは出会った当時、ついこないだまで高校生だったとは俄かに信じられないような優秀ぶりを見せていたこともありますが、それよりお付き合いしだしてからの対応の数々によるものですね。キリスト教式の結婚式で言う、「その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」っていう有名な文言があるじゃないですか。臼杵氏はこれ、既に全部達成してます。外から見てても明白だと思いますが、ここ数年で特に私の生活スタイルが大変動を繰り返しまして、途中でぶっ倒れて復活に時間がかかったりとか、収入が多い時期も少ない時期も色々あったり、まあ、良いことも悪いことも色々あったんですが、臼杵氏は良い意味で変わることがなかった。そして助けるべき時はちゃんと助けてくれた。これがどれだけ凄いことか。まあいつかまたライフステージが変わる時、例えば子育てが始まると夫が協力的じゃなくて、産後クライシス~とかも聞きますが、まあ、ひとまずそこは彼は無類の子供好きなので多分大丈夫でしょう。
まあま、人間なので彼にも出来ないことはあるし、私が助けることもありますが、まあ私の人生、ほんと、彼に助けられました。見捨てる人がいるかもしれないタイミングでも、彼は私を見捨てなかった。おかげで今の(ひとまずの)安定があります。
それでも正直、いざ結婚しましょうと言われるまで、嫌われちゃうんじゃないかって不安はずっとありました。家事もっていうか生きるのがそんなに得意じゃないしさ。でも、結婚してくれるんだってさ。ありがたいね。最近やっと、「嫌われないように頑張ろう」じゃなくて、「好きで居続けてもらえるように頑張ろう」に移行出来ました。我が人間不信は根が深い……。
今後の生活について
元々一緒に住んでいたので、結婚したとはいえ現状特に生活は変わっていません(名字問題は私が臼杵にすることにしたものの、仕事上は全て木村のままなので人生は変わらずほとんど木村で進行しているにも関わらず、病院や各種手続き等で臼杵さんって呼ばれて無駄に「木村なのに臼杵って呼ばれる!」とイライラしたりはしてますが)。今後もしばらく変わらない予定です。まあコロナ禍の関係で二人とも在宅ワークに移行したって意味では生活変わりましたけどね。仕事人間同士なもので同居と言ってもそんなに顔を合わせていたわけではなかった我々。コロナ離婚なんて言葉がある中、四六時中一緒に居ても仲良く楽しく過ごせてちょっとホッとしてはいます。豊岡演劇祭への参加で私が出張に行くとき、正直寂しかったくらいです。
臼杵氏は子供好きだし私は人間の成長とか遺伝子に興味があるし(改めて思ったけど我々は性質が一般的な男女観と逆ですよね……。)で、将来的には子供が欲しいなと思っていますが、金銭的な事情からすぐに、ということはなさそうです。●●円(一年私が無収入でも暮らせるくらい)貯金したら考えよう、なんて具体的な金額を決めていますが、さて、どのくらいかかるもんですかね……。生殖はリミット的なものがありますから、ヒヤヒヤはしてます。
今はまだ我々にとっては狭い部屋で暮らしているし、お金も無いけど、さらに言ったら最近作品の発表とかも出来てないけど、人生今が一番幸せだな~と思っています。それは結婚がどうこうって話だけじゃなくて、人生でずっと不安定だった体調が安定しつつあることもあるし、仕事もいただけているし、時々美味しいものも食べられるし、狭くても今の部屋と、住んでいる町をとても気に入っているし、出来ることなら、このまま何も変わらずに生きていけたら、それだけでどんなに幸せだろう、と思って、今日実は不意に涙が出る事がありました。子育てを視野に入れるなら引越しをしなくちゃいけないし、親に協力してもらうために私の地元(言っても首都圏。臼杵氏は九州出身なので……)の近くに住むならこの町を離れることになるし、ああ、なんでこの部屋は四次元ポケットみたいに拡張しないし、どこでもドアは無いんだろうって思う日々ですが、まあ、多分それはそれで楽しいんだろうと思います。
結婚式、しようと思ったんだけどね……。
さて、知人友人の皆様からしたら気になるのは、結婚式はするのかお前ら!ってとこだと思うのですが、我々がやりたかったのは会費制の、おいしいものあり、楽しい出し物あり、のワチャワチャしたお披露目パーティー……。
超”密”じゃん。
ってことでしばらく無理そうです……。
そんなわけで我々、Amazon欲しいものリストを公開してみることにしました。なんかお祝いしてやるぜ!って方は、なんかポチっと送って頂けたら幸いです。漫画好きコンビなので漫画がいっぱい入っております。
一番欲しいのは広くて木村の実家にも都心にもアクセスのよい家!ですが、そこは頑張って働きます。(一人称木村は継続しますとも、ええ。またこの話はいつかしようかな)
そんなわけで各SNSやこのブログにも、臼杵氏の話題が出てくるようになると思いますが、今後も引き続きどうぞよろしくお願いします。
臼杵氏の結婚発表noteはこちらからご覧いただけます。木村の方が理屈っぽいって嘘だろな仕上がりですが、当人たちの実感としては木村の方が理屈っぽいです。(家庭内プレゼンにガッツリめのExcelシートを作成したりね……)
▼実はこのツイートは匂わせでした。まさかコロナ禍で発表が遅れるとは思わなかった我々……。この日なら忘れないだろう!と決めた結婚記念日です。
20200202🕊
— 木村恵美子 (@lo0__0ol) February 2, 2020
20200202
— 臼杵遥志(Youji Usuki) (@youji_usuki) February 2, 2020