観劇

【ゲネ感想】みさくぼ 第一回 歩く人々 『碌な夜がいねえ』

こんにちは!木村恵美子です!今回いつもゲネレポートを書かせていただいている劇団晴天の主宰、大石君が個人ユニットを旗揚げすることになりまして、先日は稽古見学に伺ったんですけれども、今回はゲネプロに伺いましたので、そのレポートを!書きたいと思います。

今回大石君が劇団晴天とはガラっと趣向を変えた作品を作ってきましたのでね、演出が繊細でバトンの受け渡しが難しいものだったりするので、ゲネプロはどうしてもまだ、若干ボタンのかけ間違いがあったりもしましたが……、ゲネプロが上手くいかなかった公演は本番が良くなる!という小劇場界の言い伝えがございますので、多分本番はガッチリ対策を組んで完成度高くやってくれるんじゃないかな、と期待しています!

さて、改めまして今回、

みさくぼ
第一回 歩く人々
『碌な夜がいねえ』
 2022年10月15日(土)~10月24日(月)
@王子小劇場

のゲネレポートを書かせていただきます!

さてさて、今回は多少ネタバレありで進めて参りますが、致命的なネタバレは↓みたいな感じで袋とじ形式にして進めて参ります!

木村恵美子って誰よ?
私を知らない方のために自己紹介をしますと、 木村恵美子と申します。
kazakami(カザカミ)という劇団?ユニット?を主宰している劇作家・演出家(コロナ禍もあってkazakamiでの作品発表はしばらくしておりませんが……)で、最近は「木村恵美子のギジンカラジオ」というYouTubeチャンネルをやっております。(そっちもよろしくお願いいたします!)
大石くんとは王子のDWS(ディレクターズワークショップ)で出会いました。近年ではこまばアゴラ劇場の演劇学校、無隣館に参加して)、そこで演劇の勉強をすると共にWEB企画として写真と稽古場日誌を書くWEBメディアを運営してきました(青年団入団後も続けさせていただいておりますが、そちらはコロナ禍で自粛中です)。
それでその流れで、似た活動をもっと外でも出来ないかな、と考えているところで、大石くんからお声掛けいただきました。で、なんだかんだ毎公演及びいただいております。
あと、最近はあんまり貢献出来ていませんが、アマヤドリという劇団で劇団員として演出助手に明け暮れてもいました。まあ、その、なんだ、演劇バカの一人です。

稽古場レポートはこちらからご覧いただけます!

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それから、過去のゲネプロレポートはこちらからご覧いただけますので、もしよかったら併せてご覧ください。

大石君の過去作品、劇団晴天の公演のゲネレポート&稽古場レポート
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今回の出演者の方が出ている過去公演情報を前もって見ておいても面白いかもしれません!

今回、玄人向けって言われると思います!

撮影:保坂萌

さて今回私の感想は、

水族館みたいな作品だな!

でした。上演中色々観劇姿勢を試行錯誤したのですが、暗くてゆったりした空間のなかで、それぞれの人生が動いていて、それをゆったりと眺める、みたいな、そういう観劇の仕方が、自らも作品世界にたゆたうみたいな、そういう観劇姿勢が最もしっくりくるな。と思いました。

で、私が強く言ったんで公式でもアナウンスしてくださったんですが、照明が暗くて発話や演出も静か目なので、寝落ち注意です。私は寝ませんでしたが寝ようと思えばとても気持ちよく寝られると思います。

寝落ちる=面白くない というわけでは決してないのですが、寝てしまうと作品を楽しむどころではないので、観劇時にこれだけは気をつけていただきたいのが、

・よく寝てきてください
・観劇前にお腹いっぱい食べないようにしてください(観劇後に食べましょう)

ですね!あとなんだったらカフェインを取ってくるとなおいいと思います(利尿作用があるのでタイミングには注意)。

すみません本編以外の所で文字数を取りました。でも自分が観劇していて後悔することが多いので、書きますね!まあとにかく……よく寝てきてください……。

さて!今回多分、演出や戯曲の構造から玄人向けって言われると思うんですが、観劇初心者の方でも、そういう芝居だとわかっていれば楽しんで頂ける作品だと思うので、安心してご来場いただければと思います。おそらく劇団晴天でやってる作品よりは好みが分かれるんじゃないかなーとは思います。

まさにタイトル通りの作品に仕上がっています

さてさて今回の作品、タイトルが『碌な夜がいねえ』ですが、まさにそんな感じの作品だな!と思いました。正直先日稽古見学に伺った時より強くそう感じました。というのも今回、かなり物語性を排除しているんですね。実は稽古見学に行った際にはもう少し物語性があったのですが……、今回ゲネプロを拝見したらそれが見事に取っ払われていたのでびっくりしました。

だから例えば、そうですね、今回宣伝写真の一部に川の周りで撮った写真が使われておりますが、まさにそんな感じというか、ずーっと河川敷でぼーっとしていたら聞こえてくるような会話をあえて作って、それを作品として配置している、みたいな印象を受けました。で、それぞれがそれぞれにほんと碌な夜じゃなくて、で、逆にだからこそそれぞれのもつ関係性が面白いんですよね。

稽古場で私が感じた感覚はほとんど間違ってなくて、人と人の関係性のあり方やその演出、また全体的な演出の構造や風合い的なところがとても魅力的な作品になっていました!

今回スタッフワークが凄い!

今作、音響関連を一手に担っていらっしゃる北島とわさんがこんなことをつぶやいていらっしゃいましたけれども、上演の中で驚いたある演出について、「これ北さんの提案なんだよ」って大石君が言っていて、また今回かなり音が重要な作品になっていて、かなり音響家が演出の要を担っているなとニヤリとしました。

演出家は上演中の俳優に手を出せないけど、音響家と手を組んでいれば、何かあった時に音響家は音をもって手を出せるのがね、面白いと思います。

今回小屋入り期間を長くとって、さらにゲネから本番までも時間があるので、何かしら調整は本番前も、本番後もずっと入れてくるんじゃないかなと思うんですけど、楽しみですね。木村正直この作品のポテンシャル全部観れてないと思ってるので本番どっかで行かねばなと思っているんですが、どんな感じに変わるんですかね。うん、やっぱり楽しみですね。

この年になって挑戦するってなかなか難しいのよ

撮影:保坂萌

まあ、お察しと思いますが今回勢いだけでは書けなくてね、いつもよりずっと時間をかけて言葉を選んで書いているんですけど、書いているうちに大石君がこんな文章を発表しておりましたね。これは直接作品を観る為に必要なものじゃないけど、読んでおくと共謀者みたいな気持ちになれてちょっと作品への距離が近くなるんじゃないか、と思います。

よーしじゃあ私もなんかエモいこと書いちゃうぞ!
なんか多分色々あったんだと思うんですけど、まあいずれにしても、大石君は今彼にとって必要なことをやったんでしょう。そういうのが必要な時があるっていうのは、私も自分が主宰した最後の公演(これも王子でしたね)でそういう選択をしたので、そうそう、あるよね!っていうのが、あります。まあ、私がその時したのは、「自分の今持っているものを一回全部出し切る」で、今回大石君がやったのは「今までの自分を一回壊す」だから、方向性は違うんだけど、でも、そういうことをしなくちゃやってけないタイミングがあるっていうのは、わかる。

でも、でもよ。私がそれをやったのは、20代半ばで、今回大石君は30歳になったところで、その選択の困難さは彼の方がずっときつかったんだろうと思う。ある程度積み重ねてからチャレンジするっていうのは本当に大変だと思う。まあ、私も今年新企画を出してますし新しいことに手を出してはいるけど、私が、「もう自分は自分のやりたいようにやる!」って一種諦めたのはコロナ禍が始まったころのことで、この数年で精神面を作り変えてきた、から、今回この短期間で決断をしなくちゃいけなかった大石君は結構、決断という大きい山を乗り越えたのだと思います。

というわけで……だ。これは大石君の本意じゃないだろうが、私はこれを機に大石晟雄という一作家の人生に目を向けてみてって言いたい。絶対本意じゃないけど(笑)むしろ彼の希望は真逆だと思うけど(笑)まあせっかくここまでのゲネレポートも稽古場レポートも今回の大石君のnoteもあるので。近年の彼の創作歴を追えてしまうので。

でもねえ、面白いんだよ大石君は。まあゲネの後話した時めっちゃ目をキラキラさせてたから、ちゃんと良い方向に転ぶと思いますよ。

こっから作品のネタバレに直結する!

ねえ、面白いのよ。物語を書く才能があるくせそれを手放すしさあ、今回(笑)人に頼る才能もあるしさあ。ねえ、元来長子タイプで人に頼るのが苦手な自分からしたらその末っ子気質羨ましすぎるんですが(笑)まあそこが彼自身が己を幼いと感じる所以でもあるのかもしれませんが。

ここからは純粋に作品を褒めよう!

さて!長々と書きましたが!まだ作品についてまったく書いてないぜ!

まずこれだけは書こうと思うんですけど、俳優が凄い。あと衣装の的確さが凄い。あとビジュがいい。(流行り言葉を使うな)

誰が衣装考えたんですかこれ!いやマジ観ていただきたいんですけどおしゃれですよ絵面すごい。人が2人歩いてるだけでこんなにおしゃれになる!?って思いました。特に長井健一さんとかさ、実は先日私配信でユトサトリ。観たんですけど、そっちではちょっともっさい感じの役だったんですよ!が!なんだこのおしゃれさ!って結構目を疑いましたよ。私服……あんな感じなんですかねえ……?

じゃあ、いつも通り俳優一人一人について書いていきますかね……。

めぐみ役 森谷菜緒子さん

撮影:保坂萌

ハマリ役!ですよね!?ずっとお名前と評判はお聞きしてきたのですが実際にお会いするのは多分初めてだったんじゃないかなと思います森谷さん。良かったです。今回割と作品の全体のイメージに関与してくる役だと思うんですけども、まさにいそうな感じで、とても良かったと思います。稽古場や劇場で話しかけてくださったのが私は嬉しかったです!ありがとうございました!!

谷井役 小川哲也さん(平泳ぎ本店)

撮影:保坂萌

劇団晴天の再演版『朝をつれてこい』で拝見した以来だったと思いますが、今回の役はエキセントリックな感じでとても好きでした!また衣装の感じが絶妙ですよね??いやなんか……、ちょうどこの谷井みたいな関係性の?距離感の?っていうんですかね?の人が私自身学生時代の先輩にいるので、個人的にはなんかどうしようもない感じで抉られもしましたが、ああ、軽い感じの佇まいも魅力的であるな……!と思いました。稽古場で拝見した時から一番役の性質が変化されたかもしれませんね。お疲れ様です!

ネタバレ~🕊

今回、人と人との距離感について、またその距離感だからこそ話せることについて、みたいなこの水墨画のごとき濃淡が大変味わい深い作品なのですが、この2人はまた特に特殊ですね。

いやなんかちゃんと書けないけども、上手いこと、人間の弱いところも強いところも描いているなと思います。で、人間どっちかだけじゃなくてどっちも内包してるんだぜとか、人って安易に偏見を持つよねとか、一番一言じゃ言えない気がします。うん、やっぱりうまく言語化出来なかったので観て、体感してみていただけたらとおもいます。

 

光役 築さん(演劇企画ニガヨモギ)

撮影:保坂萌

明るいですねえ、いいですねえ。ブルーのセーターも鮮やかで好きです。築さんは劇団晴天の『遠くまできたんだ』(※当時はきずき表記)以来ですね。今回は結構地に足がついた感じの役!軽重を軽やかに切り替えていく感じが大石台本らしくもあり、とても魅力的だったと思います。今回全体の中でも特に背景が気になる役だったと思います。出てくる台詞も気になるし、彼女が、どういう人生を歩んで、今ここにいて、そういう葛藤を抱いているんだろうなあ?ってことが、一番知りたいなあって思わされた役でした。

 

黄瀬役 つかてつおさん

撮影:保坂萌

はいきました私好みの温厚系青年てつさんです。可愛いも……はや息子にしたい(同い年だろ)。衣装も大変似合っておりましてあらゆる意味で眼福でしたのでてつさんファンの方は是非観ていただきたい(発言が完全にオタクである)。もう表に出ておりますが肩車のシーンとか大変可愛らしいです。築さんとも良いコンビです。身長差にしても洋服のバランスにしてもうん、ちょうどよくこなれた感じで大変好きでした。

ネタバレ~🕊

個人的に一番刺さるのはこの2人かもしれないですね!この2人は夫婦役なのですが、ぶっちゃけ上手くいってない。くううこれは……どこまで設定が生きているかわからないのですが改稿前の台本がかなり詳細だったのでカットされた今になっても木村個人としてはグッと来てしまうのですがあれ、改訂前の台本売ったり……しませんよねそうですよねそういう企画じゃないものね。

でもまあ詳細は削られてしまったけれどもこの2人に関してはほとんど大部分がそのまま残ってはいて。ただっただ雑談してるシーンとか、結構私自身が夫と話しているような距離感に近いよな~とか思って、でも実際他の夫婦というものがどういう距離感かとかはよくわからないのでなんか夫婦ってそんなもんなんだな~とは言えないんだけども。

どうやって生きたいかということが夫婦でズレると苦しいよね、みたいなことが書かれているわけですが、まあなんだ、裏切ったとか裏切らないとかそういう問題にもなるんですけども、うーん、まあ個人的にはそういう問題は抱えてないとはいえ共感できるものは多々あり、刺さったな!という感じでありました。

また築さんの写真とか凄い良い表情してますね、これね。

 

吉野役 長井健一さん

撮影:保坂萌

(写真左)さっきも書きましたが本当にユトサトリ。の時と同一人物ですか??(笑)吉野は……、凄い大石台本としては珍しいくらい危うい感じの役なのですが、佇まいにも無性に説得力があり良かったです。基本的には江古田役の高見さんと出てくるんですがこのコンビは妙におしゃれな雰囲気がありますね。会話をよく聞くとああなるほど、という人物設定もあったりします。このコンビの会話、よくよく聞くと結構危ういこと話してますので注目していただければと思います。

 

江古田役 高見駿さん

撮影:保坂萌

すみません素の高見さんについては全然存じ上げなかったのですが、ハマリ役ですね……?っていうか稽古場で拝見した時から台詞自体はほとんど変わってなかったんですがダントツで佇まいの練度、かつ好感度が爆上がりしていて大変よかったです。この役がこんなに可愛くなると思ってませんでした。ずっと自転車ひいているのでちょっと大変そうなのは気になりますが、自転車との在り方がかなり洗練されてきていてよくみると面白かったです。結構面白いことしてます。

ネタバレ~🕊

この2人も面白いんですよ。友達って何ですか?とか、友達との距離感いろいろだけどそれってどういうことだろう?とか、ウソとかホントとか、建前とか本音とか、弱みとか強み、家での顔外での顔……。個人的にはこの2人のシーンが関係性、会話、距離感等々、レイヤーが多い印象でとても好きでした。ささやかだけど噛めば噛むほど味が出るようなシーン。録画して何度も観たいかも。

 

広光役 柴崎史也さん

撮影:保坂萌

(写真左)広光が……っていうか彼女役の安藤さんによる西口とお二人ともなんですが、服が似合い過ぎて……。ちょっと目を疑うくらいでした。このコンビも大変良かったですね。いるいるこんな二人!っていう。(いるいる……とは思うけど……あれ…?いる……?)なんか広光という役は優しくて気が利くんだけど一方である種自分がないというか、弱いというか、そういう部分もある役だなあと思いました。西口とほんとに良いコンビでした。

 

西口役 安藤安按さん(中野坂上デーモンズ)

撮影:保坂萌

(写真真ん中)安藤さんによる西口は私、この写真のシーンが一番好きでした。すごい面白い絵面になります。いや柴崎さんのところでも書きましたが本当に良いコンビで!この写真で抱えてるゆう役の利佳さんとも良いかけあいで。今作の中でもかなり印象的な立ち位置だと思います。どちらかといえばツッコミだし。でも何より安藤さんの舞台上での佇まいが、ここまで振り切れるものなのかと感動でした。良かったです。

 

ゆう役 利佳さん(ジールアビリティ)

撮影:保坂萌

(写真右?奥?)この役は……終始べろっべろに酔っているんですけど、人間はここまでこの役を素面で出来るものなんだなあと正直かなり感動を覚えました。ほんと、正直べろっべろが巧みすぎて自分は客席にいるにもかかわらず本能が黄色信号を出します(笑) この役は西口役同様、振り切り方が凄いです。あれ!?利佳さんもユトサトリ。の『〆!』男子部員Ver.出てるじゃないですか!また……そっちは元気可愛い系だったのに振り幅が凄い……。あ、終始べろっべろですが、終盤ではかなり繊細なパートも担当されています。その振り幅にも是非ご注目ください!

ネタバレ~🕊

この2人、いや3人も大変印象的でした。みんな印象的でした(笑)

前作にも今作にもYouTubeが出てきたのはもしかしたら最近大石君がYouTubeに、もしくはYouTuberに対して何か思うところがあるのかもしれませんね。

このメンバーのシーンもめちゃくちゃ面白いんですけど言語化が難しいですね。嘘、身内ノリとそこへの介入。ネット社会との距離感、お酒をのんで記憶を失う、その間の私は私なのか?とか、うーん、このシーンもねえ、観てみて頂けたらと思います。

公演の背景にあるドラマ込みで丸っと楽しんで頂けたら幸いです!

さて!大変長く長く書きましたが!関係者皆様ここまで大変お疲れ様です!良きトライアンドエラーの日々であったと思います!ここからも試行錯誤は続くと思いますが、どうか楽しい公演期間となるよう、祈っております!

観劇をご検討中の皆様も、作品単体はもちろん面白いですし、人によって感想が全然違うんだろうな~と思うので、色んな感想を拝見するのがとても楽しみです。そして作品自体のみならず、その背景にある大石君や、出演者やスタッフ皆様の創作の日々を想像しながら、楽しんでいただけたらと私は思います!どうぞよろしくお願いいたします!

公演詳細

今回演出の都合上びっくりするくらい席数が絞られておりますが、どうやら若干数まだチケットがあるようです!(10月15日現在)
公演詳細は公式TwitterCoRich舞台芸術!よりご覧ください!